大学進学ではなく、高卒で公務員になる選択
将来の進路について、
特になりたい職業もこだわりもなくごく普通のサラリーマンになりたいと考えた時、
●勉強したいことがないのに大学に進むことが正しいのか
●中堅クラスの大学に進学しても就職は大丈夫か
●4年で600万以上の学費をかける意味があるのかなど、
大学選びに悩んだり、進学自体に戸惑うことは少なくありません。
でも学校や世間の進学への圧力は強く、何も手だてをしなければ、
戸惑いや迷いを抱えたまま、大学進学へと流されることでしょう。
「進学よりも就職かもしれない」
そんな思いがよぎる時、
もう1つの進路。
高校を出て公務員になるのはどうか?という選択を考える人は、決して少なくありません。
ここでは、
学校では話されない、
大学生になってから公務員を目指す実情をお話しします。
もしあなたが、
進路選択に悩んでいるなら、
メッセージを読んで
考えて欲しいと思います。
大学に進めば50倍
この数字が何を意味しているか分かりますか?
高校で公務員就職を志望する人は学年でも2、3名であることも多く、
大雑把に言えば全体の1%くらい。
一方、2020年に大学を卒業する学生に実施された、就職したい企業アンケートでは
第1位が地方公務員、
2位は国家公務員になったそうです。
この公務員人気の状況は、何年も前から続いていて、驚いたのは希望している人の割合で、
第1位と第2位の希望している人を合わせると、
なんと公務員希望者は、大学生全体の49.6%に達していたのです。
50倍とは、
公務員を高校から目指そうとした人が、大学に進学してから目指す場合に受ける
負担増のことなのです。
この50倍という難易度を高校生の大学進学に合わせて話をすれば、
大学を出て、警察官や消防官を除く事務系の公務員を目指す場合なら、
センター試験で合格ラインが3教科で
85%レベル以上の私立大学か、国公立大学に合格できる競争力が必要になります。
大卒の公務員試験は、
こんなに厳しい状況なのに、
誰に対しても
「公務員になるなら、大学に行ってからにしなさい」というのは、
少し無責任な話だと思います。
公務員になりたい・・
でも進学先や目標としている大学がそのレベルに無いのなら、
皆があまり選ばない、競争の少なく有利な、高校での公務員試験を
真剣に考えてもいいかと思います。
2000万円の価値
・・こんな書き方をすると、抵抗のある人もいるかも知れませんが、
選択材料を曖昧にすると
良し悪しが分からなくこともあるので、
あえて話をしたいと思います。
高卒で公務員になることができる人が大学に進学したとしたら、
その価値は最低2000万円になることを
知ってください。
この金額の根拠を説明すると、
高校を出て働き始めれば、
平均年収を280万円として
4年間で得られる収入は1120万円
大学4年間でかかる最低限の費用を見積ると、学費が600万円、諸雑費で200万円。
あなたが高校を出て公務員になる場合と
大学を出て公務員になる場合とでは、
合計1920万円。
約2000万円の差が生まれます。
大卒の学歴と大学生活の経験に2000万円の価値を付けられるかどうかは、個人の判断ですが、
なりたい職業もない、
特に大学で勉強したいことがない人に
2000万円の価値が実感できる
大学生活を送れるとは、ちょっと考えられません。
大学進学から切り替えて
高校現役で公務員になれば、
その価値は2000万円です。
この金額は人生を変えることができる額です。
人生に1度の体験となることが多い、豪華客船で巡る世界1周の旅は300万円です。
年利5%の外国株式に投資すれば年間100万円のキャッシュフローが生まれます。
お昼をワンコイン500円で済ませる人生なら110年分。贅沢ではありませんが、一生、お昼ご飯に困らない人生を送れます。
あなたの大学進学の価値を
考えてみてください。